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中途採用の面接で使える質問例!注目すべきポイントは?

中途採用の面接では、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。面接官が知っておきたい、中途採用ならではの面接のポイント、さらに中途採用向けの質問をご紹介します。

中途採用の面接の流れとチェックポイント

中途採用の面接は、新卒の面接と同じように行われます。しかし、部分的に新卒の採用と比べ異なる箇所もあるので、改めて面接の流れを確認しておきましょう。

1.書類選考

中途採用の場合も、面接前に書類選考を行う場合が多くあります。中途採用の書類選考では、これまでの職務経歴や、持っている資格など、応募者の能力をしっかり確認しましょう。

履歴書の書類でも、企業にとって有益な人材かどうか、判断できる範囲で確認を行うことが大切です。新卒と同様に、応募動機や自己アピールなど、自分の言葉で丁寧に書いているほど好印象だと言えます。

2.一次面接

書類選考を通過した応募者を対象に、一次面接を行います。応募者の人数が多い場合、集団面接になるケースもあるので、しっかり準備を行いましょう。

一次面接では、書類だけでは確認できなかった箇所や、気になる部分を簡潔に質問してください。職務経歴について「具体的にどんな業務内容だったのか」など、企業にとって注目したい点はしっかり尋ねておきましょう。

また、応募者の人物像や話し方、仕草、マナーなども、一次面接で確認を行います。この時点で採用となる場合もあれば、二次面接に繋がることもあるでしょう。

3.二次面接、最終面接

応募者が多い場合や、より慎重に採用を行い場合には、二次面接、そして最終面接へと繋がることもあります。二次面接では、一次面接では聞けなかったより踏み込んだ質問を投げかけることが多いでしょう。

最終面接では、企業の中でも重要なポジションである人物が面接官になるケースも多く、一次面接とは異なる評価を行うこともあります。面接は何回行うのか、誰が面接官になるのかは、事前にしっかり議論を行い決めておきましょう。

4.内定

中途採用者の内定が決めれば、応募者へ連絡を行います。この時、いつから勤務できるのか、今の職場はいつ退職するのか、きちんと確認を取るようにしましょう。面接の時点で日時を伝えられていたとしても、内定した時点で、いつから働けるのか改めて確認しておくと安心です。

質問をする際に心がけたい2つのポイント

1.応募者がリラックスして臨める面接環境を作る

応募者が質問に答えやすいよう、できるだけリラックスできる面接環境を整えることはとても大切です。面接官が威圧的にならないようにしたり、明るい照明や清潔感のある部屋を確保するなど、細かい点まで気配りを忘れないようにしましょう。

2.答えやすい質問を投げかける

面接では、応募者ができるだけ回答しやすい質問を心がけてください。答えにくい質問や、回答に時間がかかるような質問はできるだけ避けるのが賢明です。応募者にストレスを与えず、限られた時間を効率よく使えるように工夫してみてください。

中途採用の面接での質問例

中途採用の面接では、新卒の面接とはことなり、社会人経験があるという前提で質問を行うことができます。中途採用の面接での質問例をご紹介します。

なぜ転職を考えているのか

中途採用の場合、現在勤めている会社があるにも関わらず面接に挑む応募者も少なくありません。一体どうして転職を考えているのか、率直に尋ねてみましょう。

応募者の一方的な理由でないかどうか、改善の余地があるにも関わらず、転職をしようとしていないかなど、企業にとって納得のできる転職理由であるかどうか確認しておきたいところです。

これまでで大きな失敗はあるか

社会人経験のある中途採用ならではの質問として、これまでの失敗談を尋ねるのもおすすめです。社会人として業務を行う以上、失敗の経験は誰にでもあるはず。どのように失敗を受け入れ、改善したのかを尋ねてみましょう。

入社したら何ができそうか

応募者へ、入社をした場合、どのようなことができそうか尋ねてみるのも良いでしょう。採用後のイメージがあるかどうかや、入社への意欲があるかどうかを確認することができます。

入社後のイメージがつくかどうか

さらに、応募者へ入社後のイメージがつくかどうか尋ねてみるのもおすすめです。企業とのマッチングが高ければ高いほど、イメージはつきやすいはず。どのような部署で、どのように働いているのかなど、具体的に尋ねてみましょう。

現在の年収や、希望の年収

応募者にとって重要なポイントである収入面についても、面接の時点できちんと把握しておくと安心です。現在の年収を尋ね、転職後の希望年収についても質問しておきましょう。

理想の希望年収と企業の提示する年収が一致しなくても、成果報酬やスキルアップ制度など、目標に向かって取り組める環境であるということをアピールできるとさらに良いです。

転職後の希望部署や業務内容

実際に採用が内定した場合、どの部署でどんな業務内容を希望しているのかも、重要な確認事項になります。中途採用の場合、これまでの職場より、より良い環境を望んでいるケースが少なくありません。

応募者の希望にできるだけ答えられる職場であることや、これまでの経験を活かせる職場であるということを、理解してもらいましょう。

質問があるか聞く

最後に、応募者へ質問がないかを聞きましょう。雰囲気や環境など、どんなことでも良いですよと投げかけると、応募者も質問しやすくなります。 

中途採用の面接での注意点

会社の顔でもある面接官は、中途採用、新卒採用に関わらず、面接を行うにあたり注意すべきことがあります。面接では何を聞いてもいいというわけではありません。厚生労働省が公表する「公正な採用選考の基本」(https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm)の中では、

・応募者の基本的人権を尊重すること

・応募者の適性・能力のみを基準として行うこと

が定められています。

よって、家庭環境や家族の情報など「本人に責任がない内容」や、宗教や政治にまつわること、よく読む本など「自由に選択でき、かつ能力や適正に関係ないこと」についての質問は控えるのがベターです。

また、異性関係や性別、容姿などについては、セクハラにあたる場合があります。面接中の質問に出すのは好ましくありません。

ここまで紹介した質問は、応募者の緊張を解きほぐそうとするときにしがちですが、応募者に不快感を与える可能性があります。面接官は企業の代表です。応募者側に審査される、選ばれる側面があることも覚えておきましょう。

中途採用の面接はより踏み込んだ質問を

新卒と比べ、経験豊富な中途採用での応募者には、より踏み込んだ質問をし、お互いに良い採用となるような面接を行いたいところです。これまでの経験や、希望の職務内容や年収など、具体的な希望を尋ねることで、企業とのマッチング率が高くなります。

中途採用ならではのポイントをしっかり把握し、より優秀な人材確保を目指してみてください。

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