コスト削減や効率化にも繋がる?リモート面接のメリット&導入時のチェックポイント
場所や時間を選ばないリモート面接。導入する企業が増えていますが、一体どんなメリットがあるのでしょうか。今回は、リモート面接のメリットやデメリットと共に、導入時にチェックしておきたいポイントをご紹介します。面接に役立つおすすめのツールもぜひチェックしてみてください。
目次
リモート面接のメリット
採用にかかるコスト削減
ひとつめのメリットは採用にかかるコストの削減ができることです。オフラインで面接を行う場合、面接会場の確保や設営など、担当者は準備のために多くの時間を費やさなければいけません。リモート面接であれば、場所を問わずに面接することができるので、事前準備にかかる時間が削減され、担当者は別の業務を行うことができます。
担当者の負担が軽減されるだけでなく、会場使用料や交通費も不要なので、コストカットに繋がるでしょう。
地方や海外の人材にアプローチできる
地方や海外在住者からの応募が期待できる点もリモート面接の大きな特徴です。遠方に住んでいる求職者は、面接会場の遠さを理由に応募を諦めてしまうことも少なくありません。学生の場合、面接会場に行く交通費の負担を考え断念することもあるでしょう。
場所を選ばないリモート面接なら交通費や移動時間の負担がなくなるので、より多くの応募者を見込め、優秀な人材を採用できる可能性が高まります。
面接を仕組化できる
リモート面接を行う際に使用するツールには録画機能が内臓されている場合が多いので、面接の内容を動画として共有することができます。 社内ノウハウの構築に利用することで、面接の効率化や質の向上が期待でき、面接官のスキルアップにも繋がります。
面接実施率の増加
リモート面接は準備や移動の時間が削減されるので、面接の実施率が増加します。実施率の増加により、自社に合ったより良い人材を見つける機会が増えることもメリットのひとつと言えるでしょう。
リモート面接のデメリット
ネット環境が必要
PCやスマートフォンなどを使用するリモート面接には、ネット環境が必須になります。今どきネット環境がないという場合は少ないと思いますが、面接中のトラブルがないよう安定したネットワーク環境を整えることが重要です。カメラや音声機能の不具合なども合わせて、事前のチェックは必ず行うようにしましょう。ネット環境だけでなく、騒音が面接の妨害になってしまわないよう周囲の環境にも注意が必要です。
雰囲気や表情がわかりにくい
コミュニケーションの取りづらさは、リモート面接の最大のデメリット。ビデオ通話にしていても画質の問題で相手の表情が読み取りにくかったり、話すタイミングが被り、声が聞こえなくなってしまう場合があります。また、会話中の相槌も画面越しだと気づきにくく、コミュニケーションの取りづらさを感じることが多々あるでしょう。
ツールの説明が必要になる
リモート面接は、専用ツールを導入する場合がほとんどです。ツールは種類によって使用方法が異なるので、面接相手には事前に使用方法を共有しなければいけません。相手が使用に慣れていれば特に問題はありませんが、複雑な操作や設定が必要な場合は、時間を取られてしまうことがあります。
リモート面接導入時のチェック項目
1.環境整備
時間やコスト削減から、導入を進める企業が増えているリモート面接ですが、ネット環境によるトラブルや、コミュニケーションの取りづらさによる認識のズレが生じてしまうことも。企業側は、面接時のフローをしっかりと確立させておくと同時に、通信トラブルがあった場合などのマニュアルを作成し、スムーズな面接が行えるよう環境を整えておく必要があります。
2.コミュニケーション方法の設計
求職者にとって社風や社員の雰囲気は、会社選びの際の大切な軸となります。リモート面談で伝えるのがむずかしい社内の様子や社員紹介などは別途資料を用意しておくことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
また、意思疎通が難しくなってしまうリモート面接時は「こちらが伝えた内容を理解できたか」「音声に不具合はないか」など採用候補者への意思確認を多く行うようにしましょう。
3.社内教育
リモート面接は徐々に普及してきているものの、採用担当者もまだ慣れていないという方が多いでしょう。スムーズな面接を行えるよう、ツールやPCの操作方法などを社内で確認・共有しておくことは必須です。
また、採用候補者がどんな人材なのかを見抜くことも、リモート面接では困難になるでしょう。相手の緊張をほぐし、どんな人材なのかをより深く知るためにも、アイスブレイクや雑談のタイミング、相槌の打ち方などあらかじめ社内でトレーニングしておく必要があるでしょう。
リモート面接で使えるツール
Zoom
ミーティングや社内研修・オンラインセミナーなどビジネスに役立つ機能が充実したWEB会議ツール。独自の圧縮技術を使用しており、少ない通信量でも安定した通信を行うことができます。無償版は時間の制限があるため、ビジネスでの使用時は有償版がおすすめ。
URL:https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
費用:・無償プラン
・プロプラン:1ID 1,600円(税別)
・ビジネスプラン:1ID 2,000円(税別)
・エンタープライズプラン:1ID 2,200円(税別)
※費用は月当たり換算額
主な機能:音声・ビデオ通話、最大※500人でのWEB会議、会議の録画機能、チャット、画面共有、バーチャル背景 etc
※ウェビナー機能を追加契約する事で最大1万人追加が可能
Google Meet
Google社が提供するWEB会議ツール。Googleの協力なインフラ上で運営されているため、セキュリティーの高さが特徴的です。GoogleカレンダーやGmailとの連携が可能なので、普段からGoogleアプリを使用する人におすすめ。
URL:https://apps.google.com/intl/ja/meet/
費用:・無料プラン
・Business Starter: 680円
・Business Standard:1,360円
・Business Plus:2,040円
※費用はユーザーあたりの月額
主な機能:音声・ビデオ通話、最大250人でのWEB会議、会議の録画機能、チャット、画面共有、バーチャル背景 etc
skype
マイクロソフト社が提供しているWEB通話サービス。アカウントを持つユーザー同士の会話だけでなく、固定電話や携帯電話への通話や、最大50人でのWEB会議を行うこともできます。マイクロソフト社のOffice365と連携しているので、会議の予定をWordやExcel、Outlookで作成できる点もポイントです。
URL:https://www.skype.com/ja/
費用:・無料プラン
・プリペイドやクレジットでの支払い
主な機能:音声・ビデオ通話、最大50人のWEB会議、メッセージ、通話のレコーディング、リアルタイム字幕表示
FaceTime
iphoneやipad、MacBookなどapple製品を使用しているユーザー同士が使用できる無料通話サービス。appleIDか電話番号を知っている相手なら、簡単に音声・ビデオ通話を開始することができます。最大32人のメンバー追加ができ、通話料が無料という点がポイントです。
URL:https://support.apple.com/ja-jp/HT204380
費用:・無料(通信量のみ)
主な機能:音声・ビデオ通話、最大32人のグループ通話、エフェクト・フィルターの使用
リモート面接の導入で採用の効率化を
リモート面接は企業側と求職者側、両者にメリットがあることがわかりました。コミュニケーションが取りにくい点や、会社の雰囲気が伝わりにくいというデメリットはフローの確立やマニュアル作成で、ある程度解決することができるでしょう。手軽な価格で導入できるツールも増えているので、今後益々普及していくのではないでしょうか。
採用の効率化を図るための手段として、ぜひ検討してみてください。