あるとないとで大違い!採用面接で活きる「面接評価シート」を作成しよう!
「新卒採用面接を漫然としてしまっている気がする。目に見える形で面接の評価を残しておきたい」
「新卒採用の面接をいつも振り返れていない。評価シートを活用したいけれど方法が分からない」
新卒採用は毎年必ずしなければならず、求人広告の手配や面接活動だけで終わってしまい、フィードバックが人事部内でうまく回っていないことが不安ではありませんか。採用面接のデータ管理は大切なものですが、給与計算や社会保険・人事制度企画に比べると後手に回りがちになっていることもあります。エビデンスを残すという意味でも、新卒採用の面接評価シート・チェックシートの活用は非常に重要であるといえます。この文章を読めば新卒採用の面接評価シート・チェックをシートの作成方法が分かり、次回の採用面接で活かせるフィードバックを行うことができます。新卒採用の面接業務が固定化されてしまっているなと感じている人事の方や、面接の振り返りが出来ないと悩んでいる人事の方は、ぜひ、最後まで読んでいってくださいね。
目次
新卒採用の面接評価シート・チェックシートの重要性とは
新卒採用の面接評価シート・チェックシートは新卒面接業務の振り返りを行い、目に見えるエビデンスを残すという意味でとても重要です。
仮に経営者から「今年の新卒は非常に真面目で意欲が高い。どうしてあんないい人材を採用できたのか教えて欲しい」と言われても、評価シート・チェックシートというエビデンスが残っていないと、なかなか評価することが出来ません。
また、反対に「今年の新卒はあまり仕事に熱心ではないと部課長から評判が悪い。どんな採用方法をしていたのか」と経営者に聞かれてもエビデンスがないとどんな採用をしたのか答えるのが難しくなります。評価シート・チェックシートをつけることで、エビデンスを残せるというメリットがあることを認識するようにしましょう。また、経営者からの指摘に対してすぐに対処できるだけではなく、評価の振り返りを行うことで次回面接での聞き漏れなどが防げます。
評価シート・チェックシート作成の方法
新卒採用の面接評価シート・チェックシートの作成の方法として、何をもって最大評価とするのかを必ず決定するようにしましょう。例えば、意欲を重視するのであれば、何をもって意欲が高いと評価するのか、という風に具体的に評価点の付け方を考えて評価シートを作成するようにしましょう。志望動機が会社の歴史を調べ、企業の仕事の進め方の方針にも合致したものであれば最高評価点とするという風にするのも良いといえます。
また、自己PRに関しても応募者自身の強みがしっかりと掘り下げられており、会社の採用方針とマッチしている場合は最高評価とするという評価方法を採用しておけば、評価の方針を定めることができます。
新卒採用の面接評価シート・チェックシートで評価項目にあると良いもの
新卒採用の面接評価シート・チェックシートで評価項目にあると良いものとして、以下の項目があります。
・コミュニケーション能力(表情、話し方、面接での受け答え)
・意欲の高さ(志望動機の完成度、会社を調べてきているのかどうか)
・企業が求める人材像にマッチしているか(自己PR、自己紹介などから人柄を評価する)
・ロジカルシンキングができる(面接時の話し方と整合性)
新卒は職歴がないため、出来るだけ応募者の将来性を感じ取れるもので評価すると良いといえます。コミュニケーション能力、意欲の高さ、人材像へのマッチング度合い、ロジカルシンキングの項目で評価を行えば将来性の高さも含めて評価できる可能性が高いといえます。
また、出来るだけ評価項目を定めて、5段階評価を行うか、または記述式で面接官が判断すると良いといえます。
フィーリングで採用している部分が大きい場合、出来るだけ評価シートで言語化する
採用はご縁と言われているくらい、フィーリングに左右される部分も大きく、最終的な決め手は人柄や、面接時の態度が合否決定な大きな材料となっていることも多いです。フィーリングで内定を出してしまっている、ということは決して悪いことではありません。
ただし、フィーリングで内定を出してしまっている場合、出来るだけ言語化して内省するようにしておくようにする必要性があります。具体的には、なぜフィーリングで内定を出してしまったのか、どこが採用時に良いと判断したのかを言語化することが大切です。
フィーリングで採用した場合、以下のような項目が上がってきませんか。
・笑顔が良かった、人柄が良かった(コミュニケーション能力に分類される)
・意欲が高いと感じた(志望動機の評価に分類される)
・話が論理的で思わず引き込まれた(ロジカルシンキング能力に分類される)
それぞれについて解説します。
(1)笑顔が良かった、人柄が良かった(コミュニケーション能力に分類される)
笑顔がよく、表情豊かで人柄が良いと感じた場合には、何をもって笑顔が良くて表情が良いと感じたのかを評価シートに盛り込むようにしましょう。多くの場合は適切なタイミングで笑顔が出てきて、しっかりと場の雰囲気を捉えられているからコミュニケーション能力が高くて良いと感じている可能性が高いです。
表情が良かった場合、コミュニケーション能力の項目に評価を入れるとよいといえます。フィーリングを言語化して、評価項目に使いする上で、どの項目で評価するのかを必ず決めるようにしておきましょう。
(2)意欲が高いと感じた(志望動機の評価に分類される)
面接をしていて思わず良いなと思って内定を出してしまう場合には、意欲面の高さを評価している可能性が高いといえます。意欲が高いと感じた理由の根拠を必ず持っておくようにしましょう。会社をしっかりと調べてきており、応募者のやりたいことと会社の方針が合致しているなど、意欲が高いと感じる原因として、志望動機がしっかりとしていることが多々あります。
(3)話が論理的で思わず引き込まれた(ロジカルシンキング能力に分類される)
面接時に応募者の話がしっかりと論理だっている場合には、思わず応募者の話を聞きこんでしまうということも起こり得ます。その場合には、ロジカルシンキングが出来るという評価項目に当てはめておくと、非常に良いといえます。評価項目がしっかりとしていれば、ロジカルシンキングが出来ており非常に優秀だと感じたというエビデンスを残すことができるためです。
まとめ:評価項目をしっかりと固めておくことで、振り返りから採用課題が見える
評価項目をしっかりと固めておくことで、採用面接の振り返りから採用課題が見えるようになります。特に昨今ではロジカルシンキング能力が重要視されています。物事を論理的に考えて、なぜこの仕事はこのやり方でやることが正解なのか、どうすればもっと効率よく仕事が出来るのかなど、しっかりと物事を冷静に見る能力があることが大切であるといえます。
もしも自分で考えて動ける人材や、論理的に物事を考えて仕事ができるような能力のある人材を育成したいと考えている場合には、新卒採用の段階から素質を見て、採用後にさらに能力向上を意識して研修することができます。また、意欲の高さを推し量る指標としても、評価シート・チェックシートは活きてきます。評価シートを活用することで、良い採用戦略策定と振り返りを行うようにしましょう。