【2021新卒採用】選考スケジュールの組み方とは?人事必見の4ステップ
「今年の新卒採用はどう選考スケジュールを組もうか。前任者からの引継ぎにあまり期待できない状態なので、自分だけでスケジュールを立てる必要がある」
「はじめて採用担当者に任命されたけれど、どんなスケジュールで新卒採用を進めていけばよいのか分からない」
新卒採用は、その年の経済的な動向や雇用情勢などによって大きな影響を受けます。
大切なことは新聞やテレビのニュース等を読み、時流に合わせた採用業務のフローをしっかりと考えて、採用計画を立てることです。
今回は、新卒採用の選考スケジュールの組み方はと、企業の人事担当が知っておきたい採用の4ステップについて解説します。
これから新卒採用のスケジュールを組まなくてはならないと悩んでいる人事の方は、ぜひ、最後まで読んでいってくださいね。
目次
2021卒からは経団連主導ではなく、政府主導で新卒採用スケジュールが決定
日経新聞によると、2021卒からは経団連主導ではなく、政府主導で新卒採用スケジュールが決定します。
参考:日経新聞 新卒一括採用、転機に 経団連が就活ルール廃止発表
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36281670Z01C18A0MM8000/
ただし、日経新聞によると、2021卒の採用スケジュールとしては、2020卒のスケジュールをそのまま引き継ぐという方針が政府より発表されています。
参考:日経新聞 21年卒就活 6月解禁継続 経団連ルールは廃止、政府・大学が主導
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO35581350Q8A920C1MM8000/
2020卒の採用スケジュールを理解すれば、2021卒の採用スケジュールを組むことが出来るということですね。
新卒採用の選考スケジュールの組み方は、会社により異なる
新卒採用の選考スケジュールの組み方は、会社によって異なります。
経団連加盟企業とそれ以外という括りにはなりますが、2020卒も2021卒もスケジュールは維持されるという報道がなされているため、同じように採用活動が行われると予測されます。
2020卒採用の場合、具体的には、以下の3パターンがあります。
(1)経団連加盟企業
(2)経団連加盟企業以外の大企業
(3)中小企業
それぞれについて解説します。
(1)経団連加盟企業の場合
日本経団連に加盟している企業の場合、2020年卒の学生を採用においては、2019年の3月1日から採用広報を行うことが解禁され、2019年6月1日から選考がスタートしています。
スケジュール的には、2018年の6月から2019年の2月末までインターンシップを開催し、採用広報の解禁である2019年3月から学生に対して接触を開始し、2019年6月の選考解禁日からは面接をスタートさせ、内定を出します。
(2)経団連加盟企業以外の大企業
経団連所属企業以外が採用活動を行う場合には、特に大きな制限はなく、独自で採用選考を進めることが可能です。
そもそも経団連の示す就活ルールは法的な義務ではないため、あくまでも指針となっています。
加盟している企業だけが就活ルールを厳守している状態であるといえます。
ただし、現実的には経団連が主導するルールに合わせて採用活動をするほうが効率が良い可能性が高いため、経団連加盟企業と同じレベルのスケジュール感で採用活動を行うことが望ましいといえます。
(3)中小企業
中小企業の場合も、経団連加盟企業以外の大企業の場合と同様、スケジュールを経団連の方針に合わせる必要性はありません。
ただし、中小企業の場合は、大企業と採用選考の時期を外すなどの工夫が必要となる可能性が高いといえます。
大企業が採用広報に取り組んでいる3月から5月を外して、少し前倒しで内定を出すことも大切です。
また、二次選考を大企業の採用選考が終わったタイミングで実施するなどして、大企業に惜しくも落ちてしまった学生をフォローして、採用していくことも大切です。
大企業と採用スケジュールをうまく外して、採用活動を効率的に進めることが望ましいといえます。
新卒採用スケジュールで企業の採用担当者が知っておきたい4ステップ
新卒採用スケジュールを組むうえで、企業の採用担当者が知っておきたい4ステップとして、以下のステップがあります。
(1)採用したい人物像の決定
(2)採用計画の策定、予算の確定
(3)採用フローの確定
(4)内定者への社内報送付など、様々なフォロー
それぞれについて解説します。
(1)採用したい人物像の決定
採用したい人物像を決定するようにしましょう。
どんな人物が会社にとってふさわしいのかを出来る限り言葉にして、採用する際にブレないようにすることが大切です。
具体的には、以下のような人物像を決定していきましょう。
・明るく前向きに物事を考えて発言できる人物
・ロジカルシンキング(論理的思考)をすることができる
・行動力のある人物
上記のように、求めている人材像を定義しておくことで、採用活動の際に、スムーズに合否を決定することができます。
(2)採用計画の策定、予算の確定
採用計画の策定と、予算の確保を行いましょう。
・どの求人媒体を使用するのか
・どの学校を訪問するのか
・どれくらいの頻度で説明会を開催するのか
などのスケジュールを決めることで、予算を決めることができます。
特に求人媒体などは1年間でどれくらいの費用がかかるのかをしっかりと計算するようにしましょう。
就職イベントなども参加費用なども、しっかりと計算しておかないと大きな出費となることがあります。
計画をしっかりと立てて、予算を確保するようにしましょう。
(3)選考フローの確定
説明会等の開催後の面接等の選考フローをしっかりと整備するようにしましょう。
具体的には、以下のような流れを採用すると良いといえます。
1.就活サイトや自社サイトでエントリー受付
2.説明会等の開催
3.書類選考
4.一次面接
5.二次面接
6.役員面接
7.内定
8.入社式
9.入社
選考フローを明確にしておくことで、採用の進捗などがどこまで進んでいるかを把握することができ、スムーズな採用を行うことができます。
(4)内定者への社内報送付など、様々なフォロー
内定者への社内報の送付など、様々なフォローを行うようにしましょう。
具体的には、以下のようなことを行うと良いといえます。
・社内報郵送
・入社式
・内定者懇親会
・先輩社員との交流会
内定者フォローを行うことで、学生と音信不通になり、内定辞退されてしまうということが起きにくくなります。
出来るだけコミュニケーションを取り、学生の気持ちが他社に行ってしまわないようにフォローしていきましょう。
まとめ
2021卒からは経団連が主導して採用活動のスケジュールを決めるのではなく、政府が主導で新卒採用のスケジュールについては決定しています。
ただし、経団連の方針も、政府が主導となって推進している就活ルールに関しても、法的な拘束力はありません。
そのため、2020卒のスケジュールを参考とすることで、経団連加盟企業と経団連に加盟していない大企業、中小企業で採用スケジュールを立てることができます。
また、企業の人事担当者が知っておきたい4ステップとして、採用したい人物像の決定、採用したい人物像の決定、採用計画の策定・予算の確定、選考フローの確定、内定者への社内報送付など、様々なフォローがあります。
採用したい人物像を言語化しつつ、採用の予算をとり、選考フローを決定し、内定を出したら内定者をフォローするようにしましょう。
特に内定者とはコミュニケーションを会社が出来るだけ取るようにして、学生の気持ちが会社から離れることを防ぐようにしましょう。