リファラル採用とは?メリットやデメリット、注意点をご紹介!
「リファラル採用って何?どんな方法で採用することなの」
「リファラル採用のメリットとデメリットってなんだろう」
リファラル採用が流行しているといっても、どう採用していいか分からずに悩んでしまいますよね。
今回は、いま流行のリファラル採用とは何かと、メリットとデメリットや注意点について解説します。
リファラルを取り入れたいけれど迷っている人事の方は、ぜひ、メリットとデメリットを知り、導入するかどうかを検討してみて下さいね。
目次
リファラル採用とは?
リファラル採用とは社員の紹介によって会社に人材を採用する方法のことを指します。
会社の内部の人間によって社員を採用する、という意味で縁故採用などのいわゆるコネ入社のイメージがあるかも知れませんが縁故入社とリファラル採用には大きな違いがあります。
縁故入社とリファラル採用の大きな違いとして、血縁者や親戚などを紹介するのではなく、あくまでも血縁関係は抜きにして、社員が仕事上で得た人脈や友人・知人などの紹介を行うのがリファラル採用となっています。
また、紹介があるからといって過度に選考上、有利になるのではなく、あくまでも本人の能力を見極めての採用になるため、縁故採用で能力がないにも関わらず社長の血縁者だから、役員の血縁者だからといった理由で採用するわけではありません。
紹介する経路は内部の紹介ですが、応募者の能力によって採用の可否を判断するのがリファラル採用の良いところであるといえます。
リファラル採用が広がる理由とは
リファラル採用が広がる理由として、人手不足による採用難と採用ミスマッチがあります。
人手不足による採用難によって転職サイトやエージェントに求人を依頼してもなかなか応募者が集まらなくなっています。
また、採用をしても本人の希望通りの職場ではないと入社しても短期離職をされてしまうなどのミスマッチで人材定着が難しい状況になっています。
リファラル採用のメリット
「リファラル採用のメリットってどんなメリットがあるんだろうか」と気になっていませんか。
リファラル採用のメリットとして、以下のメリットがあります。
・採用コストの大幅低減
・人材マッチング精度の向上
・市場に出ていない人材と出会うことができる
それぞれについて解説します。
(1)採用コストの大幅低減
リファラル採用を行うことで、採用コストを大幅に低減することができます。
例えば、転職エージェントを活用すると、人材紹介費用として転職した人材の年収の35%を支払うことになります。
求人広告を打つとしても、広告枠の大きさによっては50万円程度のコストがかかります。
リファラル採用を行うことで、人材紹介費用や求人広告を打つ頻度が下がるため、コストを大幅に低減することが可能です。
(2)人材マッチング精度の向上
社員から紹介された人材を採用することになるため、人材マッチング精度を向上させることができます。
履歴書と職務経歴書をだけを頼りに採用するのではなく、社員の紹介という強力な信用があるため、様々な情報を得ることも可能です。
入社直後から社内に知り合いがいるということで、職場で孤立して早期に退職してしまうといった事態も起きにくいといえます。
事前に履歴書と職務経歴書以外の人柄部分の情報を得ることができるのは非常に大きなメリットであるといえます。
(3)市場に出ていない人材と出会うことができる
市場に出ていない人材と出会うことができる可能性が非常に高いです。
転職市場に出てくる人材は、転職サイトや転職エージェントなどに登録している人材が中心となっています。
一方でリファラル採用で社員の紹介を受けて面接に応募してくれる応募者は、市場に出ておらず、非常に優秀な人材を獲得できるチャンスにもなります。
リファラル採用のデメリットとは
「リファラル採用を行うと、どんなデメリットがあるのだろうか」と気になりませんか。
リファラル採用を行うことによって、以下のようなデメリットがあります。
・社員に対して採用方針をオープンにする必要性がある
・社員の人間関係に最大限の配慮をする必要性がある
それぞれについて解説します。
(1)社員に対して採用方針をオープンにする必要性がある
社員に対して採用方針をオープンにする必要性があります。
採用方針をオープンにして採用活動をしなければ、社員が人を紹介する基準などを理解できず、かえって対応に苦労することになります。
会社として社員に対して伝えられる情報をしっかりと伝えるように、ある程度は人事部の中でシークレットにされている採用基準もオープンにする必要性がでます。
(2)社員の人間関係に最大限の配慮をする必要性がある
リファラル採用では社員の人間関係に最大限の配慮をする必要性があります。
社員の紹介によって面接にせっかく来てくれた人材を不採用にする場合もあります。
紹介してくれた社員の顔を潰さないようにアフターフォローをすることが大切です。
また、それだけではなく、実際に入社してからも配慮が必要になります。
「社員の○○さんに紹介されたから入ったけど、期待外れだった。責任をとってくれ」と紹介した社員が責められるケースも存在するためです。
リファラル採用の注意点と失敗しないための方法
リファラル採用を行う上で最大の注意点は社員の協力と理解をしっかりと得られるようにすることです。
採用は人事部の仕事だろう、なぜ現場を巻き込むのかという厳しい意見も飛んでくる可能性があります。
そのため、優秀な人材を採用するためにはリファラル採用の活用が必須であり、会社全体のために必要なことであると社員にしっかり伝えるようにしましょう。
リファラル採用で失敗しやすいのは社員の理解と協力を得られないことが多いためです。
人事部以外の部署は日々、生産ノルマや営業ノルマなどに追われて余裕なく仕事をしています。
現場の生産できる時間を奪う可能性がある、ということを念頭に置き、理解と協力を得てリファラル採用を手伝ってもらえるようにしましょう。
そのためには、紹介されたらすぐに面接日の段取りをつけられるようにするなどの体制づくりが大切です。
せっかく応募者を紹介してくれた社員の心意気を無下にしないためにも、スピーディに対応できるようにしましょう。
まとめ
リファラル採用は自社の社員からの紹介で人材を紹介する制度のことです。
リファラル採用は、縁故採用とは異なり、役員や社長の血縁関係で採用するのではなく、あくまでも本人の能力によって採用する方式のため、縁故採用とは異なります。
リファラル採用が広がっている背景には、採用難による人手不足と、ミスマッチ離職をなくすことが出来る可能性が高いためです。
リファラル採用をすることによって採用コストの大幅低減、人材マッチング精度の向上、市場に出ていない人材と出会うことができるというメリットがあります。
デメリットとしては、社員に採用方針などのこれまで秘密にしていた情報をオープンにする必要性があること、紹介してくれた社員の顔を潰すようなことにならないように配慮をする必要性があります。
リファラル採用を行うにあたっての注意点と失敗しない方法として、社員の理解と協力を最大限得る必要があります。
また、本来は人事部の仕事である採用業務を社員にお願いすることで他の部署の生産活動する時間を奪うことにもなりかねません。
出来るだけスピーディに面接を行うようにするなど、体制を整えるようにしましょう。