オンライン面接で採用課題を解決!おすすめツール5選
2010年ごろから導入企業が増えている「オンライン面接」。SkypeやFacetimeといったインターネット会議の普及により、徐々に世の中へ浸透してきました。テクノロジーを用いた採用活動が活発化する現代において、オンライン面接が企業と求職者の新たな出会いをつくるきっかけとなっています。ここでは、採用課題を解決するツールとして注目を集める、オンライン面接について詳しい情報をお伝えします。
目次
オンライン面接が増えている理由
少子高齢化に伴う人材不足は、業界を問わず日本全体における最重要課題のひとつです。これまでの対面による面接を中心とした採用活動で、人材確保が困難となっている企業が増加するなか、求職者の母集団形成を目的とする施策として、企業がオンライン面接を導入する傾向が高まっています。
また、今後オンライン面接が普及する背景として、スマートフォンの普及率が挙げられます。総務省の通信利用動向調査では、2017年にPCや固定電話を抑えて、スマートフォンが世帯保有率で上位となりました。ネットワーク環境が整備されSNSでの動画投稿が身近になったことから、オンライン面接を受け入れる土壌が求職者側に生まれていることも、オンライン面接の増加を後押ししています。
オンライン面接による企業のメリット
(1)海外や地方に住む遠方の求職者へ積極的にアプローチ
面接のために本社へ赴くための交通費や宿泊費、移動時間の問題から選考を途中で辞退してしまう求職者が多く、優秀な人材を確保できない状況が生まれていました。しかし、オンライン面接を使うことで、こうした距離の問題は一気に解決できます。ネットワーク環境さえ整っていれば、場所を問わずに撮影・投稿できるため、これまで以上にフィールドを広げた採用活動が可能となります。
(2)コミュニケーションスキルを図るツールとして有効
人物面を重視した選考を行う企業であれば、動画投稿形式のオンライン面接が有効です。履歴書やエントリーシートには表れない求職者のパーソナルな情報を、投稿された動画を通じて把握することができます。話し方や表情、画面に映る服装や部屋の様子などから、求職者のさまざまな情報を得ることができます。また、設定する設問内容によって、さらに効果を高めることが可能です。
(3)選考スピードを上げて優秀な人材を早期に確保
一次選考を人事が行い、二次選考で配属先の上長、最終選考で代表取締役といった方法で選考を進めている企業が多いなか、求職者側の意識として、選考スピードの遅い企業は選考辞退の対象となってしまいます。オンライン面接を利用すれば有効応募となる人材の動画や面接の録画データを、システムのURLを添付してメールで送るだけで社内共有できます。社内確認のスピードが上がれば、求職者へのレスポンスが早まり、選考辞退を防ぐことにつながります。
オンライン面接による求職者のメリット
(1)時間や距離に左右されずに応募できる
面接を受けるための交通費や移動時間の問題から、都心部の企業を候補から外していた地方在住の求職者にとって、時間と距離を解決できるオンライン面接は、就職活動の範囲を広げるうえで最適なツールです。また、自宅で好きな時間に動画を撮影・投稿できるため、面接の重複を避けるメリットもあります。
(2)企業が求める人物像とのミスマッチを防げる
履歴書やエントリーシートからは読み取れないパーソナルな情報を、オンライン面接で企業に発信できるため、学歴や専門性を必要以上に意識することなく、求職者は希望する企業へ応募できます。動画を通して企業側は自社の社風とあっているか確認できるので、応募者と求める人物像のミスマッチを防ぐことができます。
(3)慣れているスマホで投稿できる使いやすさ
オンライン面接は、PCやスマホ、タブレットなど普段から使い慣れているデバイスで対応可能なため、はじめてオンライン面接を行う求職者であっても、ツールとしてのハードルは高くありません。専門ツールであれば、フリーソフトに比べて使いやすく、セキュリティ面も確保できることから、求職者は安心して投稿できます。
オンライン面接に向いている業界・職種
求職者のパーソナルな情報を知ることのできるオンライン面接は、テクノロジーに敏感なIT・通信業界をはじめ、教育や小売業、エンタメ業界、メーカーといった、さまざまな業界で導入されています。
職種としては、営業職や販売・サービス職などのコミュニケーションスキルを必要とする職種に向いています。また、マネジメントスキルが必要なリーダークラスの採用や、将来の幹部候補としてのポテンシャル採用にも最適です。仕事をするうえで欠かせないコミュニケーションスキルを図れるツールとして、今後はより多くの業界での導入が期待されています。
オンライン面接の専用ツールとフリーソフトの違い
Skypeに代表されるフリーソフトは、導入コストこそかかりませんが、扱いづらさによる求職者側のストレスや、セキュリティ面の不安が懸念されます。その点、専用ツールであれば安全性を確保でき、求職者にとって使いやすさを重視したツールが多くあるため、結果として企業と求職者の双方にメリットがあります。ここでは、いくつかの専用ツールをご紹介します。自社の採用課題を解決するツール選びの参考にしてください。
(1)採用DXサービスharutaka(ハルタカ)
手軽にオンライン面接を導入するならharutaka(ハルタカ)です。Webアプリをダウンロードする必要がないため求職者負担が少ないことに加えて、採用管理システムと連携可能なので、採用業務自体を効率化することもできます。
(2)ジョブレコ
専用のスマホアプリで撮影された動画を、確認、シェア、評価など管理画面で一括確認できます。内定通知や、回答時間、撮り直しの可or不可といったカスタマイズも可能です。また、求職者のデータをCSVで一括して出力できます。
(3)Calling(コーリング)
WEBサイト上で4桁の数字を入力すれば、オンライン面接を開始できる手軽さが魅力です。アカウント発行の必要がなく、スマホ世代には使いやすいツールとなっています。チャットボット機能で問い合わせの人件費を削減できるメリットもあります。
(4)HireVue(ハイアービュー)
設問に対する回答の練習を何度でもできる利用しやすいツールです。回答結果を社内のトップパフォーマーと比較して求職者のパフォーマンスを予測できるなど、予測機能を備えたデジタル動画・モバイルコミュニケーションプラットフォームとして活用されています。
(5)Movie インタビュー for University
あらゆるデバイスから動画登録が可能なツールです。定期日までに、いつでもどこでも質問に回答する動画を撮影してもらうだけで構いません。登録された動画を複数人で閲覧して評価が可能。面接者は、同じ質問をする必要がなく、準備が一度で済みます。
まとめ:オンライン面接導入へのアドバイス
自社の管理ツールと照らし合わせて、無理なく導入できるツールを選択した方が賢明です。また、求職者にとって負担の少ない使いやすいツール選びもポイント。まずはオンライン面接を手掛ける各社と相談することからスタートした方がいいでしょう。