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新卒向け新入社員研修の目的や種類を解説

新入社員研修は、新しく入社してきた社員に向けて行われる研修です。実施しなければならないという法律はありませんが、実施するという企業が大半ではないでしょうか?特に新卒向けの研修は、まだ社会や企業について知らない学生に向けたものとして重要です。この記事では、新卒者に向けた、新入社員研修の目的や種類、手法などを解説します。研修担当者で研修の進め方に悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。

新入社員研修の目的

新入社員研修は、新卒者や中途採用者に向けて行われる研修です。新人研修や新卒研修と呼ぶ場合もあります。英語では「new employee orientation」や「training for new employee」などと書きます。

自社に新しく入ってきた人材に対し、企業理念や風土、業務にあたるうえでの心得などを教育する場です。特に、新卒で入社してきた学生に行う研修は、今後実際の業務をするうえで重要になります。新卒者に対する研修の内容は、中途採用者に向けたものよりも企業や社会について網羅した内容にしなければなりません。

新入社員研修の種類

新入社員研修には2種類あります。ひとつは外部の講師に依頼して行う外注の研修、もうひとつは自社の社員による内部研修です。それぞれのメリット、デメリットを紹介します。

新入社員研修を外注するメリットとデメリット

新入社員研修を外注するメリットは、研修のプロに依頼できる点です。研修内容やカリキュラムの組み立て、実際の研修なども行ってもらえるため、企業側としてはその時間や労力を使わずに済みます。

デメリットは、依頼費用がかかることです。研修会社によって相場は変わりますが、だいたい数万円〜数十万円かかると考えておきましょう。

新入社員研修を自社でするメリットデメリット

新入社員研修を自社で行う場合、講師役の社員の育成スキルのアップが見込めます。講師役の社員は、自社や業務内容への深い理解、リーダーシップなどが必要となるため、日々の業務にプラスして勉強しなければなりません。

反対にデメリットは、業務以外の時間に社員が研修の準備や知識をつける時間を作らなければならないことです。

新入社員研修の実施時期と期間

新卒社員の新入社員研修は、入社後すぐから行うのがベストです。期間は3ヶ月〜約半年で、中途採用の社員より長めに取るのが一般的とされています。理由は、企業の理念や業務内容だけではなく、社会人としてのマナーや心得などを学ぶ必要があるからです。

新入社員研修を行うメリット

新入社員研修は、法律で定められた義務ではありませんが、取り入れている企業が多いでしょう。ここでは、新入社員研修をするメリットを紹介します。

1.企業理念やビジネスマナーなどを一斉に教えることができる

新入社員研修は、企業理念やビジネスマナーなど、企業人や社会人として、必要不可欠な知識を新入社員全員に、一斉に教えることができます。社員一人ひとりに個別で教えるよりも効率的で、満遍なく行えるのがポイントです。

2.社内のコミュニケーションを深める

新入社員研修は、社員を集めて行う場合が多く、社員同士のコミュニケーションの場になるといえます。また、座学研修の講師、OJT担当社員など、先輩社員との交流もはかれるため、社内全体のコミュニケーションが活性化するのです。

新入社員研修を行うデメリット

どんなことでも、メリットがあればデメリットもあります。新入社員研修にまつわるデメリットは以下の2つです。

1.時間やコストを要する

先に説明したように、新入社員研修は約半年をかけて行うケースがあります。よって、中途採用や既存の社員に向けた研修とは比べものにならないくらい時間をかけなければならなりません。

また、時間がかかるぶんコストもかかります。外部講師へ依頼、宿泊、移動の費用、会場費用、社員の移動費などの準備が必要です。自社で行う場合は、もう少し費用を抑えられるかもしれません。しかし、実際の研修やカリキュラムを作るなどの負担が、社員に行くということを覚えておきましょう。

2.労働時間の管理

新入社員研修は、半年の期間にわたって行う場合があるため、参加する社員の労働時間の管理がむずかしいのが現状です。日中の研修や夕食後のグループワークなどは労働時間とするケースが多いですが、研修終わりの懇親会だと、任意参加になる場合も多く、労働時間外とする企業もあります。

新入社員研修のカリキュラム

新入社員研修のカリキュラムとして一般的な、4つの研修を紹介します。

ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修は、社会に出たばかりの新入社員に欠かせない研修です。従来だと、席の座り順や名刺の扱い方など、社会人の基本ルールを教えるのが主でした。しかし最近では、リモートワークも盛んなため、WEBツールを使ったときのマナーを学ぶことができます。

ほかには、外資系企業を中心にグローバルーマナー研修を取り入れる場合もあります。

Officeソフト研修

業務中に使用するWordやExcel、PowerPointなどの使い方をレクチャーする研修です。Wordは使ったことがあるけれど、ExcelやPowerPointはあまり使ったことがないという人は多くいます。

Officeのソフトが使えるようになれば、Googleドキュメントやスプレッドシートなどの利用も簡単になるので、学んでおいて損はないでしょう。

マインドセット研修

マインドセット研修は、自己啓発的な内容が主です。仕事への向き合い方、失敗したときの立ち直り方など、社会人として知っておきたい精神状態の保ち方について学びます。

新入社員研修の日程の中でも、序盤に持ってくるのがいいでしょう。日々のモチベーションアップにつなげられます。

職種別研修

営業や企画、エンジニアなど、その職種に特化した内容の研修です。それぞれの部署に配属されてから使う技術を学ぶため、一人ひとりのスキル向上につながります。また、研修後に社員が自主学習をし、それを部署がフォローアップすることで研修内容がより定着するでしょう。

新入社員研修で使われる手法

新入社員研修で使われる手法には、以下の4つがあります。

OJT

OJTとはOn-The-Job-Trainingの略で、実際の業務を体験しながら学ぶ研修スタイルです。主にサービス業で用いられる手法で、先輩社員について一緒に業務を行います。OJTでは生の知識が学べるため、即戦力となる力が身に付きます。

Off-JT

Off-JTは、Off-The-Job-Trainingを略した言葉で、OJTとは逆の座学で行う研修スタイルです。OJTと組み合わせることで、研修内容の定着度がアップします。

グループワーク

参加者がグループを作って取り組む研修です。出された課題にグループで取り組み、最終的にプレゼンを行ったり、協力して作業をしたりします。新入社員の行動力やチームワーク力などの特性を見極めるのにぴったりの内容です。

レクリエーション

新入社員がチームを作って行う研修方式で、野外活動や脱出ゲームを通してコミュニケーションや団結力を高める狙いがあります。

新入社員研修を成功させる2つのコツ

1.早期に会場を押さえる

企業によっては1年も前から新入社員研修のための会場を押さえています。早期に予約することで、ニーズにあったサイズや金額の会場が予約可能です。見つからない場合は、自社の会議室や不動産会社の物件、民間の研修室などをあたってみましょう。

2.会社全体で行う

新入社員研修を含めた研修は、人事や教育担当の社員が行うものと考える人が多いでしょう。しかし、新卒で入社してくる人のなかには、管理職や経営陣の考えを聞きたいと思っている人も多くいます。よって、人事や教育担当の社員だけではなく、企業全体で取り組んでみると、より充実した内容になるはずです。

新入社員研修の注意点

カリキュラムはわかりやすさにこだわる

新卒者に対する新入社員研修は、初めて社会に出て働く人材に向けた研修です。どうしてこの研修を受けるのかを説明したうえで、レクチャーを開始しましょう。

まだやったことがない業務について学ぶので、わかりやすい流れ、構成にすることが大事です。

座学ばかりにしない

座学ばかりでは飽きられてしまう恐れがあります。ディスカッションや手を動かすワークなどを取り入れて対策しましょう。

新入社員もオンライン研修での実施が増えている!

最近増えているオンライン研修。講師も参加者も各々の場所で研修を受けることができます。実は今、新入社員研修もオンラインで行う企業が増えているのをご存知ですか?

理由は、新型コロナウイルスが流行し、大人数を集めて研修や集会を行うことが困難になったことが挙げられます。

新入社員研修は、これから社会へ羽ばたく新卒社員に向けて行うものです。実際に対面して企業側の熱意を伝えたいと思う担当者も多いと思いますが、せっかく企画し準備した集合型の研修も、現状ではキャンセルせざるを得ない場合があります。

その点、オンライン研修であれば、環境や社会情勢に左右されることなく研修することが可能でしょう。

新卒向け新入社員研修にはオンラインの導入も考えてみよう!

新卒向け新入社員研修について解説しました。従来型であれば、新入社員が一同に介して行われるものでしたが、最近はオンラインも主流になりつつあります。これからの時代に欠かせない研修方法ですので、まだの企業はぜひ導入を検討してみましょう。

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