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マネジメントや組織に欠かせない!「インテグリティ」の重要性や企業事例を解説

「誠実」「真摯」などの意味を持つインテグリティ。ビジネスシーンにおいてもマネジメントを行う際に欠かせない資質として注目されています。この記事ではインテグリティが重要視される理由やインテグリティな人になるための6つの資質、企業の事例などをご紹介します。

インテグリティとは

イングリティ(英:Integrity)とは高潔、誠実、真摯などの意味を持ちます。特に現代ではビジネスシーンで重要視されている言葉で、企業の経営やマネジメントに必要な資質として主に欧米企業で使われています。企業や社員が持つべき価値観として使用されることもあります。

経済学者のピーター・ドラッカーはマネジメントをおこなう際に不可欠な資質として「真摯さ(インテグリティ)」を上げており、また「真摯さ」は習得できないとも述べています。では、一体なぜマネジメントや組織にとってインテグリティが重要なのでしょうか?

インテグリティが組織にとって重要な理由

1. コンプライアンス経営を行うため

ひとつめの理由は、コンプライアンス経営を実践するためです。コンプライアンスで遵守されるべきもののなかには、法令や社会ルール・社内の規則などがありますが、近年の過度な成果主義により不正をする社員が増えたり、企業の不祥事が立て続けに報道される機会が多くなりました。

企業はこのコンプライアンス経営の実践で不祥事を防いだり、自社が行う活動の社会的影響に責任を持つためにもインテグリティを重要視する必要があります。

2. 組織を健全に保つため

社内においてもインテグリティは重要になります。特に冒頭でもご紹介しましたが、マネジメントを行う社員がイングリティな価値観を持っていることは組織だけでなく、企業を健全に保つことにもつながります。

仕事がバリバリできる人材であったとしても誠実さが欠けている人は、社内からの信頼度が低く周りの空気も悪くなってしまうでしょう。逆に、業務に対し真摯に向き合う誠実な上司だった場合は気持ちよく業務が行え、社内や部署全体のインテグリティに対する関心も高まるでしょう。

インテグリティな人になるための6つの資質

『リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質』(ヘンリー・クラウド著 、中嶋秀隆訳)では、インテグリティな人が備える6つの資質について解説しています。ここでは、インテグリティな人になるための6つの資質をご紹介します。

1. 信頼を確立する

ビジネスシーンにおいて「信頼関係」の確立は欠かせません。裏表がなく誠実な態度や行動ができている人は、同僚や部下だけでなく上司からも慕われ信頼されます。また相手から信頼されることも大切ですが、自らも部下を信頼することでより信頼関係を深めることができます。

2. 現実と向き合う

誰しも一度や二度は自分のミスを他人や別のことを理由に責任転換してしまおう、と思ったことがあるのではないでしょうか。プライドから自らの過ちを認められない人は、高潔さが欠けていることになるのでインテグリティとは言えません。言い訳を探すのではなく、自分の間違いを認める(現実と向き合う)こともインテグリティな人に近づくために必要となります。

3. 成果を上げる

上記の2項目は、感情や態度など内面的な内容でしたが、企業に属している以上は成果を上げることも重要ですよね。自らのスキルアップはもちろん、リーダーという立場であればチーム全体が最善のパフォーマンスを発揮できるようマネジメントすることも必要です。

4. 逆境を受け止め問題を解決する

業務が思うように進まなかったり、業績が向上しなかったり、仕事をしていればさまざまな逆境を経験することになるでしょう。インテグリティのある人は、落ち込んだりひたすら業務に没頭するのではなく、まずは冷静に問題と向き合います。今のやり方に問題はないか改善できる方法がないかを考え、解決の糸口を見出していくのです。

5. 成長・発展する

これまでの過程で得た知識やスキルが、自らの成長につながります。またそれだけでなく、さらなる発展を目指すこともインテグリティな人になるためには必要になります。

6. 自己を超え人生の意味を見つける

自分を誰かと比較するのではなく、過去の自分と比べ成長し続けるという考えが「自己を超える」ことに繋がっていきます。そして常に成長し続ける意識を持っていれば、自ずと人生の意味も見つけることができるでしょう。

インテグリティな人を育成するためには

インテグリティを持つ社員を育成するためには、企業の目標を明確にすることが大切です。目指すべきところが決まっていると社員は自発的に行動しやすくなります。公平な人事評価もインテグリティな人を増やすために欠かせません。貢献度によって各従業員を公平に評価できるような仕組みも作っておきましょう。

不安や不満などが募ると誰しもインテグリティからは離れてしまいます。社員が気持ちよく働ける環境や関係性を築き、インテグリティな人材が生まれやすい環境作りを心がけましょう。

企業のインテグリティ事例

1. 伊藤忠商事株式会社

伊藤忠商事では、調査投資助言やCSR推進支援を行う株式会社インテグレックス社が事務局となり、審議会において選出する”「誠実な企業」賞2015 – Integrity Award –“で最優秀賞を受賞。一人ひとりの社員が、資金や技術を使って社会的課題の解決に貢献していくことを目指している点や、アニュアルレポート等での積極的な情報開示を行なっている点などが受賞理由として挙げられています

参考:「誠実な企業」賞2015 -Integrity Award-にて最優秀賞を受賞|伊藤忠商事株式会社

2. 花王

大手消費財化学メーカーの花王では、持続可能な社会への貢献に向けた取り組みを「花王サステナビリティ」という冊子としてまとめ、誠実で廉潔な事業活動を報告しています。「インテグリティ」に関する項目では、内部監査によるコンプラインスの強化や法令遵守のための再整備方法などが紹介されています。

参考:花王サスティナビリティ データブック2019|花王

3. AGC

世界最大手のガラスメーカーAGCでは、新卒採用サイトのなかで、求める人材像を開示しています。「情熱」「チャレンジ」「革新」「インテグリティ」「巻き込む力」という5つの項目を挙げており、インテグリティの項目では「他者から学び、誠実な行動により、信頼してもらえる人財」と説明しています。

参考:求める人物像|AGC

インテグリティな企業や人材を目指そう

インテグリティは組織も社員個人も兼ね備えておきたい重要な考え方。企業の社会的責任が注目されるようになった現代では、誠実さや廉潔さが必要不可欠になります。リーダーやマネジメント層への教育を行い、インテグリティな社員を増やしましょう。

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