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組織改革を成功させる方法とは?知っておきたい成功事例も紹介

企業が継続的に成長していくには、時代の変化や社会情勢に応じて組織改革をしていくことが欠かせません。今回は、組織改革とはどのようなものか、メリットや成功させるためのポイントなど詳しく説明します。

組織改革とは

組織改革とは、時代や社会情勢、外部環境に合わせて企業が柔軟に適応し、組織内の構造や役割、運用方法を根本的に変改することを指します。時代や周囲の変化に取り残されないよう、企業の継続的成長を目指していくことを目的とします。

現代に組織改革が求められている理由

労働人口の減少や男女差別など、日本社会にはさまざまな問題が入り組んでいます。現状の問題を解決すべく、SDGs達成に向けたグローバルな働き方が求められているなか、企業は従来の体制では持続的な成長は果たせません。

具体的には従業員のモチベーションが低下してしまったり、新規雇用者が集まらず人手不足なったりなど、時代に置いてきぼりにされた企業は業績不振や廃業、倒産に陥る可能性もあります。

今は企業内でうまく回っていても、数年後には企業の停留を余儀なくされることもあるでしょう。企業が持続的に成長していくためには、外部環境にあわせて仕組みや組織体制に適宜変更していくことが大切です。

組織改革のメリット

・従業員エンゲージメントの向上

業務フローを改善したり、ワークライフバランスを重視した労働時間制度を採用すれば、企業への愛着が増し、業務に対するモチベーションもアップすることができるでしょう。また、人事評価制度の見直しを行った場合にも、従業員のモチベーションをアップさせる動機につながるでしょう。

・業務効率の向上

前述したとおり、従業員が仕事に対するモチベーションがアップしすることで、与えられた業務をただこなすのではなく、自発的に業務に対して行動できるようになる点にも期待できます。社内で停滞していた空気が一掃され、職場環境もよくなり、社員同士のコミュニケーションも活性化するでしょう。そのため従業員の業務効率も自然と高まりやすくなります。

組織改革の進め方

組織改革を行う際に重要なのが、従業員に対して変革を行わなければならない理由やビジョンを明確に伝え、共感を得ることが必要不可欠です。これらを第一に考えた上で、下記のステップで進めていきましょう。

1.組織改革のための専用チームを作る

企業全体を大きく変えるために、従業員をリードをする強力な専用チームを作りましょう。チームに加わる従業員は、リーダーシップを取れる人間だけでなく、従業員からの評判がよい人やある程度権限が与えられている人材が適しています。

従業員にとって、「このままがいい」「変わりたくない」という心理的抵抗が伴う組織改革にも、信頼を得ている人材が組織改革チームに加わることで、スムーズに進行することができるでしょう。

2.課題の洗い出し

組織改革をするうえで、解決しなければいけない課題を洗い出します。これらはビジョンを立てるために必要なのはもちろん、従業員や経営陣に納得してもらうための説明材料としても役立つからです。

”業績が良くない”、”従業員のモチベーションが低下している”などという会社の危機を打破するために、状況を覆すための課題を具体的に見える化させましょう。現場の課題を見出すためにも、従業員にアンケートを取るのもおすすめです。

3.ビジョンを策定する

課題を洗い出せたら、組織改革を実現させるためのビジョンを立てます。企業がどうあるべきなのか、実現させることにより従業員にどのような変化をもたらすのかまでを現実的な視点で事細かく策定します。

これらの戦略は従業員にも共有すべき内容のため、従業員にとってもわかりやすく、納得が生まれるような内容にするのが望ましいです。

4.組織全体に周知する

決定したビジョンを従業員全員に周知させます。社内のチャットだけで周知するのではなく、説明会の場を設けたり、匿名で質問できる質問箱を用意するなど、実行前にできる限り従業員の不信感を払拭させることが大切です。

これらを丁寧に確実に行うことで、従業員の組織改革に対する士気も高まり、社内全体で一丸となって組織改革をする体制を整えます。

5.計画を実行し、短期的な成果を出す

予め策定したビジョンに沿って、組織改革チームを筆頭に計画を実行します。大きな目標を達成するために短期的な成果をだし、成功体験をすることで、従業員のモチベーションもキープできるでしょう。

ただし、短期的な成果を出したことで満足してしまうと、根本的な組織改革までたどり着くことができず失敗に終わるケースもあるため、あくまで目標達成までの道のりであることを忘れてはいけません。

6.企業文化として根付かせる

一つひとつの計画を実行し成功させたら、新しい行動様式として組織内に定着させることが重要です。現場の運用フローや仕組みに反映させて、少しずつ根付かせていきましょう。

また、実行した結果を従業員に周知させることにより、企業に対する信頼が生まれたり、モチベーションを高めることとなるでしょう。

組織改革を成功させるためのポイント

・従業員への周知の仕方を工夫する

組織改革を行うには、簡単に言うと従来のやり方を一変させることです。人間は、利益よりも損失に反応してしまう心理効果があるため、どのように伝えるのかどうかが重要になってきます。行動を強要するのではなく、相手を信頼・必要としていることを十分に伝え、従業員に「会社の意向に参与しよう」と思ってもらうことが大切です。

・アンケートを実施する

組織改革の大きな目標は、業績をあげることはもちろん、従業員が働きやすい職場環境にするのも目的のひとつです。従業員が抱えている悩みや会社に改善してほしいことを知るために、アンケートをとり、従業員の考えを把握することで、独りよがりにならない意味のある組織改革となります。アンケートは匿名にすることで、従業員の率直な意見を抽出することができるでしょう。

・リーダーが率先して組織改革に参画する

組織のリーダーが組織改革に対して率先して体現していくことが大切です。リーダーが自ら動き、従業員からの共感を得ることで、よりスムーズで高度な組織改革が実現するでしょう。

組織改革に成功した企業事例

・キリンビール

ビール市場を席巻しているキリンビールですが、1994年をピークにビール市場の縮小が続き、売上が低迷していました。そこでキリンビールを再生させるために、布施社長が「新キリン宣言」を発表し、”すべての判断軸をお客様に徹底する”というマーケティング手法に取り組み始めました。

さらに、本社→現場という組織ピラミッドをひっくり返し、現場の声や若手社員の声を重要視することで、組織全体の意識を変えることができ、2020年には過去最高の売上数量を叩き出しました。

・JAL

航空会社であるJALは、2010年に経営破綻が起き、多くの従業員が退職し、残った従業員にも人手不足による長時間労働でさらに離職率を加速化させていました。

そこで、2011年頃に植木社長自らが社員を尊重した「ダイバーシティ&インクルージョン」の考え方を追求し、リモートワークやフリーアドレスを導入し、従業員が働きやすい環境を整えたことで、組織改革を成功させました。

・湖池屋

日本の菓子メーカーで有名な湖池屋は、2016年に就任した佐藤社長による組織改革で、”指示待ち脱却”、”思考力と主体性を身につける”という目標を掲げ、組織改革が始まりました。

部門間で連携できるようコミュニケーションが取れる仕組みを考えたり、従業員の”好き”を活かした商品作りを行ったりなどして、従業員が自発的に動く風土が作られ、次々とヒット商品を生み出しています。また、湖池屋は「働いてみたい注目氏成長企業2019」というランスタッド・ジャパンの調査で第1位に選出され、選ばれた理由のひとつに組織改革が挙げられるでしょう。

組織が一丸となることが成功の鍵

人的・金銭的・時間的コストをかけ、社内が一致団結となって初めて成功できるのが組織改革です。大掛かりなで難易度が高いプロジェクトですが、企業が生き残っていくには欠かせないプロセスと言えるでしょう。

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