面接官とは「会社の顔」!好印象を得る4つのポイント忘れていませんか?
「最近、内定辞退が多い。自社の面接官の魅力がないのだろうか」
「私は良い面接官なのかな。悪い面接官なのかな。応募者にどう思われているか不安」
応募者にどう思われているか不安だ、という面接官の方は意外と多いといえます。
昨今ではインターネットの口コミサイトなどもあり、もしかしたら自分が会社の評判を下げているのではないのかなと不安になりますよね。面接官は会社の顔であり、面接官の態度や言動で会社の評価が左右されることは多々あります。この文章を読めば会社の印象をアップさせる方法を知ることができ、適正な態度をとることができます。応募者に嫌われてしまったかな、と不安になっている方は、ぜひ、最後まで読んでくださいね。
目次
面接官とは会社の顔であり、会社の代表
面接官とは会社の顔であり、会社の代表であるといえます。面接官の言動や態度で、会社の評判は大きく左右される可能性があります。応募者にとっては、会社の面接官がはじめて出会う応募先の社員だからです。仮に大手企業や有名企業であっても、面接官の印象が悪ければ辞退率がアップする可能性は非常に高いといえます。面接官がどれだけ魅力的かで入社を決定する学生や転職希望者もいるため、面接官は会社の顔であるという自覚をもって応募者に接する必要性があります。自分たちが認識している以上に面接官の態度は応募者に見られている、という自覚が必要です。
悪い印象を与えないために面接官ができること
面接官が応募者に悪い印象を与えないために出来ることとして、まず、腕組みは避けるようにしましょう。無表情でいることも出来るだけ避けた方が良いといえます。応募者は面接官の想定している以上に緊張しています。出来るだけ朗らかな表情で接して、腕組みなどはしないようにしましょう。面接官が笑顔で対応するだけでも応募者の緊張は解ける可能性が高くなりますし、腕組みをしないだけで「偉そうな人だな」と思われる確率を下げることができます。
(1)面接官は猫背に注意しよう。
猫背になってしまっている面接官の方は、出来るだけ面接時は背筋を張って話をするようにしましょう。人事職は机仕事の時間が長い方もいるため、猫背気味になってしまう方もいるのですが、猫背は相手に暗い印象を与えてしまうことがあります。同僚などに面接時に猫背になっていないかどうかなどは、確認してもらうようにしてみましょう。面接官が自信なさげに見えると応募者は「この会社は大丈夫なのかな」と不安になってしまうこともあり得ます。出来るだけ自信満々な態度で面接に挑むと良いといえます。
(2)入社前はまだお客様。内定を出して入社するまでは企業と応募者は無関係な存在。
応募者が入社する前の段階では、まだ応募者はお客様という状態です。応募者に対して内定を出して入社が決定してはじめて、応募者に突っ込んだことを聞いたりできると考えたほうが無難であるといえます。まだ面接に応募してくれて、参加しただけの段階ではお互いのことを何も知らないので、プライベートなことを過度に面接で聞くことは避けるようにしましょう。
内定が出るまでは応募者はお客様であるという認識がないと、応募者に気を使うことが出来ず、悪印象を与えている可能性が高くなります。
ちょっとしたことで好印象になる!面接時の態度
面接時の態度でよい態度をとるためには、できるだけ相手の目線に立ち、不快感を与えずに面接をこなす必要性があります。決して応募者に媚びる必要はありませんが、最終的には採用成功させて、会社に貢献するために良い態度をとるようにしましょう。
面接時に取るとよい態度として、以下の態度があります。
・面接時に話しやすい雰囲気を出来るだけ作る
・応募者の話に共感し、親身になって話を聞く
・応募者と人事は対等な立場であると認識しつつ、応募者を立てる
・退職理由を過度に否定しない
それぞれについて解説します。
(1)面接時に話しやすい雰囲気を出来るだけ作る
応募者に対して面接時にいきなり質問をして、相手を緊張させるのではなく、世間話や、雑談などから緊張を解きほぐすようにしましょう。いきなり質問に入ると聞かれても即座に答えられない方もいます。また、いきなり退職理由などのキツイ質問をしてしまうと相手は「なんだか圧迫面接をされているようだな」と感じてしまうこともあります。出来るだけ話の本筋について面接官がしっかりとリードしつつ、応募者の話も聞きやすい状態に持っていくようにしましょう。いきなり面接での質問に入るのではなく、相手がいかに話しやすい状況を作れるかも、面接官の腕の見せ所です。
(2)応募者の話に共感し、親身になって話を聞く
応募者の話を傾聴する姿勢を崩さないようにしましょう。また、応募者の話に相槌をしっかりと打つ、目をみて頷くなど、出来るだけ相手の話に共感する姿勢を態度で示すようにしてみて下さい。「この面接官はしっかりと話をきいてくれているな」と思ってもらえたら、会社の評価を落とす可能性は低いといえます。反対に偉そうな態度で話を聞いてしまうと、反感を買う可能性もあります。出来るだけ応募者の話を傾聴し、共感し、親身になって聞くようにしてみて下さい。応募者の話をしっかりと聞いていると思われる態度を示せば、誠実な会社だと思ってもらえる可能性が非常に高いといえます。
(3)応募者と人事は対等な立場であると認識しつつ、応募者を立てる
応募者と人事は、雇う側と雇われる側という認識ではなく、あくまでも対等な関係です。対等な関係ではありますが、出来れば応募者を立てるようにしましょう。応募者は内定が出れば一緒に職場で働く仲間ですが、面接の段階ではまだ仲間となっていません。大切な取引先の方と接するような態度で接したほうが結果的には、応募者の心証が良くなり、内定承諾してくれる可能性が高くなります。リーマンショック期とは異なり、応募者の方が有利な立場になりつつあります。誠実な態度で応募者の方に接するようにしましょう。
(4)退職理由を過度に否定しない
中途採用者の面接をする場合、退職理由について言及することは必要なことですが、過度に否定するのは辞めるようにしましょう。また高圧的に「なぜ会社を辞めたのですか」と聞くのではなく「退職理由はどのような理由でしたか。背景や想いを教えて頂けると幸いです」とこの質問だけは出来るだけ丁寧にするようにしてみてください。ただでさえ本人が気にしていることを突いても、委縮するだけになることもあります。退職理由を聞くときは責めるような口調で聞くのではなくこれからの展望を聞くような明るい口調で質問をするようにしてみてください。
まとめ:採用はいまや企業の生命線を握る大切な仕事
景気が回復してきたのと同時に、少子高齢化社会となり、これからは採用活動そのものが企業の生命線を握っているといえます。優秀な人材に悪印象を持たれて会社の評判を下げることは避けましょう。10年先のことを見据えて採用活動をするようにしましょう。
面接官の態度が悪いから、と内定辞退をされてしまえば、それまで面接にかけた労力や求人広告の費用まで、すべてが無に帰す可能性があります。会社の大切なお金を使って、募集を行い、面接に来てくれた応募者に対しては丁寧に接したほうが採用経費を抑えることができます。お互いのために、気持ちよく面接が出来るように意識してみましょう。