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リモートワークで再注目される「ノンバーバルコミュニケーション」とは?

ノンバーバルコミュニケーションという言葉をご存知でしょうか?オンラインでの面談が増えた昨今、この言葉に再び注目が集まっています。本記事ではノンバーバルコミュニケーションの意味や具体的にできるアクションをご紹介します。

ノンバーバルコミュニケーションとは

コミュニケーションには2つの種類があります。会話や文字といった言語情報を用いたものをバーバルコミュニケーションと言います。ここでは、対面でのコミュニケーションもそうですが、それ以外にも手紙やメールなどのやりとりも含まれます。

一方で、言語情報を用いないコミュニケーションのことをノンバーバルコミュニケーションと言います。ここでいう「ノンバーバル」とは、「言語を使わない」「非言語」といった意味を持っています。なので、ノンバーバルコミュニケーションは非言語コミュニケーションとも呼ばれ、表情、目線、声、ジェスチャーといったものがノンバーバルコミュニケーションに分類されます。

とはいっても、言葉で行うコミュニケーション以外だと、他人に与える印象はさまざまなものになってしまうかもしれません。人の五感によって受け取られることがほとんどなので、使うシーンは選んだ方がいいでしょう。

ノンバーバルコミュニケーションが与える分類や印象

さきにもお伝えしましたが、ノンバーバルコミュニケーションは、私たちの五感に大きな影響を与えます。

心理学においてもノンバーバルコミュニケーションの重要性について多くの研究がなされています。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンは1971年に「矛盾したメッセージを発せられた際に聞き手がどのように受け止めるか」という実験を行いました。結果として言語情報が相手に与える影響はたった7%しかなく、93%とほとんどの影響度合いが視覚や聴覚といった非言語情報、ようするにノンバーバルをもとにメッセージを受け止めているということが判明しました。

視覚情報には主に、見た目や身だしなみ、表情や視線が含まれています。聴覚には、声のトーンや質、大きさ、速さやテンポなどが含まれ、言語には、話す言葉そのものの意味が含まれています。

これを「メラビアンの法則」と名付けています。

情報の種類 影響度合
視覚 55%
聴覚 38%
言語 7%

ノンバーバルコミュニケーションはリモート下で重要に

昨今では、新型コロナウイルス拡大の影響や、働き方の多様化などが広がることで、リモートワークの推進が多くの企業で進んでいます。そうなると、実際に対面して一緒に仕事をしたり会議をしたり食事をしたりする機会が必然的に減ってきてしまいます。ほとんどがオンライン上での会議、面接さえもオンラインで行うことが増えてきていることで、ますますノンバーバルコミュニケーションの重要性が高まってきているのです。

対面で行うコミュニケーションよりも表情や感情が伝わりにくいオンラインでのやりとりでは、積極的にノンバーバルコミュニケーションを取り入れて、お互いにストレスなくすれ違いが発生しない正確な意思疎通をはかる必要があります。

ノンバーバルコミュニケーションの具体例

では、具体的にはどういった状況やシーンでノンバーバルコミュニケーションを活用できるのでしょうか。

ここでは例と一緒に詳細の部分をご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

会議やプレゼンテーション:はっきりとした声のトーンで提案する

会議やプレゼンテーションを行うに置いて、自信や信頼を表現するためには、はっきりとした声のトーンでハキハキと話すことが必要になります。声のボリュームが小さかったり、声が震えていたり、声のトーンが暗かったり、喋っている途中で頻繁につっかえたり、そういった状況が発生しまうと聞き手に不安を与えかねないためにも、プレゼンテーションや会議で進行や発表を行う際には、発生の仕方や喋り方についてもきちんと練習を行うようにしましょう。

お礼:笑顔で感謝の気持ちを伝える

喜びや嬉しい気持ち、感謝の気持ちなどの感情を最もわかりやすく伝えられるのが「笑顔」ではないでしょうか。鏡やスマートフォンの自撮り機能で笑顔の表情をチェックしてみると、意外と表情が乏しかったり、目だけ笑えていなかったり、口角が思ったよりも下がっていたりと、いろいろな発見があるかもしれません。相手にお礼を伝える際には口先の言葉だけでなく、誰が見てもわかるような明るく楽しい笑顔を意識することで、感謝の気持ちがより伝わりやすくなるでしょう。また、お礼を伝えるシーンでも、笑顔以外に声のトーンはやはり大切になってくるので、どんな時も声のボリュームや質感、トーンは状況に応じてうまく扱えるようにしておきましょう。

相談:視線を逸らさず穏やかな目で話を聞く

相談に乗ったり、人の話を聞く際には、相手に安心感を与えることが重要です。とくに挙動や視線がきょろきょろと落ち着かない様子で動いたり、大きな声で威圧的に話したりすることは、相手にとって緊張感や不安を与えてしまうことがあるので注意が必要です。相手の目をしっかりと見て、真剣に話を聞いていることをアピールして話しやすい環境づくりを心がけましょう。また、まばたきの回数を減らして、ゆっくりと行うようにすることも、安心感を与えるひとつの行動になるので意識してみてください。どうしても相手の目を見ることが苦手な人は、目の近く、例えば相手の鼻のあたりや眉毛を見ると、目が合っているように見えるのでおすすめします。

ノンバーバルコミュニケーションのメリットとデメリット

メリット:言葉以外で気持ちや感情を伝える手助けになる

ノンバーバルコミュニケーションのメリットの最大のひとつは、言葉で伝えること以外の手法で、気持ちや感情を伝えることができるという点にあります。ノンバーバルコミュニケーションを適切に扱うことで、言葉だけでは伝えきれない気持ちや感情を、より深く正確に伝えることができる可能性があります。言葉だけで伝えることが苦手な人は、ジェスチャーや表情、視線、そのほかの所作などを意識して、より効果的にノンバーバルコミュニケーションを活用してみてください。特に先ほどノンバーバルコミュニケーションの具体例を挙げたような、ポジティブな感情を生み出したい場合には、ノンバーバルコミュニケーションは手助けとなってくれるでしょう。また、きちんと気持ちや感情が伝わるということは、信頼関係の構築にも繋がっていくので、ノンバーバルコミュニケーションを取り入れることのメリットはとても大きいと思います。

デメリット:場合によっては誤解を生むことも

言葉とノンバーバルコミュニケーションが一致していない場合、「嘘をついているのではないか」「本音で話していないのではないか」といった不信感を与えてしまうことがあります。

また、ノンバーバルコミュニケーションは文化によって意味合いが異なってくることもあります。まずは言葉でわかりやすく伝え、言葉に沿ったノンバーバルコミュニケーションを使用するように心がけることですれ違いを防ぐことができます。

ノンバーバルコミュニケーションで豊かな感情表現を

表情、目線、声、ジェスチャーといったノンバーバルコミュニケーションは、相手に情報を伝える上で大きな手助けをしてくれます。リモートワークにおいてますます重要になってくるノンバーバルコミュニケーションを上手に活用し、円滑なコミュニケーションに役立てましょう。

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