人事管理の業務とは?課題やおすすめ管理システム3選を紹介!
従業員の評価制度や採用基準、人事異動などを総合的に管理する人事管理の仕事は、企業の重要な働きのひとつです。この記事では、比較としてよく挙げられる「労務管理」との違いや業務の内容をご紹介します。それだけでなく、人事管理を効率化させるためのおすすめシステムを3選も添えてご紹介していきますので、ぜひチェックするようにしてください。
目次
人事管理とは
人事管理とは、会社で働く従業員の採用基準や評価制度、人事異動などを主体となって実施し社員のマネジメントや働きやすい環境作りを率先して行う仕事内容を担っています。人事管理という名前なので勘違いする人もいるかもしれませんが。人事管理は必ずしも人事が行う業務のことだけを言うのではなく、マネージャーなどの管理職が部署内のメンバーを管理することも人事管理の仕事のひとつとして含まれています。
人事管理と労務管理の違い
人事管理と労務管理び業務内容は、大きく異なります。この記事の冒頭でも紹介したように、人事管理は採用基準の制定や実際の採用活動、人事異動・人事評価など社員の働き方をサポートすることが業務となっています。
一方の労務管理は、従業員が働きやすい環境を作ることを一番の役割として担っています。福利厚生の加入手続きや労働時間の管理、保険まわりの手続きなど、事務的な業務がメインとなります。事務的とはいっても、労務管理の仕事は人事管理と同じくらい企業にとって必要不可欠な業務内容なのです。
人事管理の仕事
人事管理の仕事は大きく分けて5つに分類されます。ここでは、それぞれの業務内容を簡単にご紹介します。
採用管理
人事管理のメイン業務とも言えるのが採用管理です。自社が必要としている人材を獲得するために、採用の計画をスケジュールを立てて求人募集をしたり、応募者と面接の担当者との面接のセッティングやスケジュール調整などを行っていきます。新卒採用や中途採用だけに限らず、アルバイトや業務委託、インターンシップなどの採用を行うケースもあるので、採用管理の範囲は幅広くさまざまです。雇用形態や募集している求人それぞれの採用目的をしっかり把握し、理解して落とし込むことが重要です。
人事評価
会社に所属するすべての従業員の行動特性や業務に対する成果や業績、それぞれが持つスキルやスキルアップに向けての目標などの確認を行い、会社や部署が抱える目標をどれだけ達成できているかを査定・評価する業務です。会社が目指している方向とひとり一人の従業員の行いを比較することで、今後の課題や目標が明確になり生産性の向上や個人のモチベーションアップに繋がります。また、社員から人事評価制度への意見や不満などの声が上がった場合は都度吸い上げ、現状どういった箇所を是正すればその願いが実現されるかなど、柔軟に対応していくことが大切です。
人材育成
従業員の育成は会社が成長する上で欠かせない業務です。育成方法はさまざまありますが、研修や勉強会だけでなく、現場でのOJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)を行う方法もあるでしょう。その部署や会社の成長過程などに適宜合わせて、その時にあった人材育成の方法や手段を選ぶことが大切です。そのためには人事管理を担当する人だけでなく、各部署の従業員も一緒に人材育成について考えて、意見を出し合いながら取り組んでいく必要があります。
人事異動
組織のなかで従業員の配置や役職、勤務形態を変更するなどといった人事異動も、人事管理の重要な仕事のひとつです。人事異動の目的はスキルや評価に見合った配置を行い、会社の成長や成果に繋げることとなります。業務に関するレベルだけでなく、部署の雰囲気や人間関係などを考慮し、従業員ひとり一人のメンタルを管理することも人事異動を行う際の重要なポイントとなります。そのためには会社全体のことを把握することが必要になるのです。
モチベーション管理
従業員のモチベーションは、生産性や離職率に関わる大切な要素です。整った労働環境を準備することや適切な育成・評価など、これまでに紹介したほとんどの人事管理業務がモチベーションに繋がります。それぞれの従業員が常に高いパフォーマンスを発揮できるよう、サポートしていくことも人事管理の業務のひとつです。
人事管理の課題
人事管理には、採用管理や評価制度の制定、人事育成など多岐に渡る業務があります。担当者はこれらを実際にこなして、成果に繋げていかなければいけません。どの業務も会社の成長や社員のモチベーションを上げるために必要ですが、それに伴う担当者にかかる負担が大きな課題となってしまうでしょう。
人事管理導入時の注意点
企業の規模が大きくなると従業員の数も増えていきます。データが膨大化すると管理が難しくなるため、採用管理システムなどを利用し、管理の効率化を行いましょう。
また近年、企業の人事データが流出し、従業員の個人情報が漏洩するという事例も増えています。人事データを管理する際は、第三者からの不正アクセスや社内での持ち出しに十分注意しましょう。
人事管理のおすすめシステム3選
人事管理の仕事を担う担当者の工数を削減するためには、人事管理システムを導入することがおすすめです。採用活動や評価制度に関する人事データを一元管理することができるので、効率的に人事管理を行うことができますよ。ここでは3つのおすすめシステムをご紹介します。
jinger人事
企業のペーパーレス化を支援し、バラバラになった人事情報を一元管理することができる「jinger人事」。組織シミュレーションによる適切な人材配置のサポートや、入社手続きや年末調整の書類収集をすべてWEB上で行うことができます。
【主な機能】
・顔写真付き組織図での従業員管理
・社員の異動対応シミュレーション
・従業員のパフォーマンス管理
【料金プラン】
・人事管理(500円/人)
※利用料金は従量課金制
2. カオナビ
利用企業数約2,000社を誇る「カオナビ」。生産性の向上や人材不足など、さまざまな課題に対応できる機能が揃った人事管理システムです。
【主な機能】
・組織図の自動作成
・クラウドでの評価運用
・モチベーション分析・離職分析
【料金プラン】
・データベースプラン
・パフォーマンスプラン
・ストラテジープラン
※各プラン、人数ごとに見積もり
3. COMPANY
大企業特有の複雑な組織形態を管理し、人事業務の効率化をサポートする「COMPANY」。蓄積された膨大な人事データを検索機能ですぐに見つけ出すことができるなど、大企業向けの機能が多く搭載されてる人事管理システムです。
【主な機能】
・部署や勤続年数、スキルなどに絞り従業員を探すことができる絞り込み検索機能
・複数の部下を一括で管理できる評価ワークフロー
・個人情報の変更をWEB上で変更できる身上申請
【料金プラン】
※各社ごとに見積もり
参考:https://www.works-hi.co.jp/products/hcm
人事管理の効率化を目指そう!
会社の成長や業績向上のために欠かせない人事管理は、従業員のモチベーションを上げるための大切な要素にもなります。一元管理できるシステムを導入し、人事管理の効率化を目指しましょう!